
最近のスマホってめちゃくちゃいいカメラ積んでいますよね。広角から望遠まで手のひらサイズに詰まっていて、それでいて画質もしっかりとしています。
私がライダーとして全国各地を走り回っていた時は “綺麗な写真” を撮りたければ専用のカメラが必要不可欠でした。私自身、Canonのエントリークラスの一眼レフ、EOS Kiss X5という機種を常に持ち歩いていました。当時はカメラの知識もあまりなく、有名ブランドで安い機種だからということでなんとなく機種を選び、レンズに至ってはカカクコムで上位レビューに入っていて且つ値段が手頃なものを選んでいました。
そして時は経ち姉に子供ができ、「カメラが欲しい」という話になり私がかつて使っていたカメラを引き継ぐことに。するとこのカメラと共に過ごした色々な出来事を思い出すんですね。
- スマホでは表現できない綺麗さに感動したこと
- 美瑛の青い池で会った名も知らぬオジサンライダーに「そんなデカいカメラ持って意味あるの?」と嘲笑いされたこと
- その数日後に泊まった斜里町のライダーハウスで出会ったお兄さん達と写真の見せ合いをして皆にすごく褒められたこと
- 初めてPLフィルターなるものを装着したら空の青さと反射しない水面に感動したこと
- スマホのように何も意識せず撮ればいいわけではないため時間が掛かる→一緒に旅行に行った友人に「遅い!」といわれ置いて行かれたこと
- 愛犬の写真をとても綺麗に撮れたこと
そんなこんな考えていると「またカメラ欲しいな、今度はもっといい奴が欲しい」という思いが強くなってきました。
更にもう2つ背中を押される出来事が。
まずは一つ目。身内に画家がいまして、その方の個展を見に行ったんです。界隈では名の知れた方なのですが、まだまだ世間一般的には知名度が足りていません。身内なので応援したくなるわけですよ、できることならば何らかの形で支えてあげたい。私にできることを考えた結果、”車を持っていて運転が大好きなこと”、”長いことカメラにハマっていたからそれなりに知識があること”この2つでした。
そして二つ目。新卒入社から一度も転職することなく勤務し続けて早11年、次のキャリアとしてライン管理職に進むことになりました。とは言っても今すぐではなく、今の担当が役職定年を迎えたと同時に入れ替わる形になるそうです。純粋に自分へのご褒美としても適切ですし、何より私の所属部署は社内イベントの運営も任されている部署なんですね。イベントの後には会報を作るのですが、そこに載せる写真撮影も任されます。その時になったら買う、では経済的にどうなっているか分かりませんから自由にお金を使える今買ってしまった方がいいんじゃないかと思い始めました。
いざカメラを買おうと調べてみました。すると最近の主流はすっかりミラーレスなんですね。俗に言うレフ機はもう新型が出ておらず、今から買うならミラーレス以外はあり得ない状態でした。
そしてレンズ資産が整っているCanonのミラーレスを調べるとマウント形状が変わっており今まで持っていたレンズ資産はどれも使えなくなっていました。一から揃えていかなければならないのならCanonに拘る必要ないなと。
レンズ交換式カメラにおいて最も大事なのはレンズのラインナップです。結論だけ言ってしまうといち早くミラーレスに全力投球していたSONY一択でした。純正は勿論、サードパーティー製のレンズがとても豊富。これだけでメーカーは決まりです。
そして肝心の機種ですが、調べてみたらすぐに画質もコンパクトさも両立した最強の機種が見つかりました。その名も “α7Cii”。お値段は決して可愛くないのですが文句なしの選択肢でした。
本体は決まった、ということですぐに買ってきましたよ。


レンズについてはまずはキットレンズから試してみます。大抵キットレンズって微妙なことが多いんですけどこの機種に付いているキットレンズはやたらと評価が高いんですね。使ってみて、足りないと感じたところに特化したレンズを買っていく作戦です。最終的には望遠レンズに手を出して野生動物とかを撮っていきたいな。
そして一週間足らずで既に結論が出ました。このキットレンズに足りないのは…
- 明るさ
- 広角
とてもシンプルな答えでした。キットレンズのスペックをおさらいすると
- 28-60mm
- 広角開放F4.0→望遠開放F5.6
ということで求めるのは
- 24mm以下スタート
- F2.8通し
こんな感じにまとまりました。ということで条件を満たすレンズを調べてみる。
- SONY 24-70mm F2.8 GM 2
- SONY 24-50mm F2.8 G
- SIGMA 24-70mm Art 2
他にも20-40mmや16-35mmなどもありますが、あくまで標準ズームレンズとして考えればこのあたり。値段とスペックを照らし合わせるとSIGMAが最も有力候補。
それぞれの価格ですが、一番上だけ30万くらいで下の2つは10万円台半ばくらい。価格だけ見れば下の二つが圧倒的優位です。
ただしSONYのミラーレスは純正レンズと組み合わせたときが最も真価を発揮すると言われています。それを考えるとここでケチるべきではない気がしてきますね。そしてSONY純正でも50mmまでってところがまた悩ましいポイント。中望遠域が欲しくなってすぐに買い足す未来が見えます。
そしてこの手の奴って一番いい奴が一番リセール率高い傾向にあります。現に一世代前のGMasterレンズの中古相場は非常に安定しています。全く太刀打ちできないくらいの完全上位語換気種が出てしまった際などは十分に売る可能性があるわけですから、リセール率ってのは本当に重要だと思っています。「買う理由が値段なら買うな、買わない理由が値段なら買え」と言う文句がありますが、その通りだと思っています。
といったように妥協して中途半端なレンズを買ってしまうといわゆる “レンズ沼” にはまる可能性があるわけですよ。結果的にたくさん買うことになって逆に高くなってしまうなんてことも十分あり得るわけです。
ということで今は最も高価なGM2に気持ちが傾いています。きっとコレを買ってしまえば他への欲も薄れますから。
次回:レンズを買いましたの巻。
つづく