悪質な光回線販売業者が訪問して来たので撃退したお話

年寄りを騙すビジネスモデルは撲滅すべき。
普段全く怒らない私でも、今回の手法には憤りを感じました。

前書き

タイトルの通りなんですが、久々に光訪問販売員が来ました。
この手の業者が来ること自体は珍しくもないのですが、今回の方は歴代トップクラスの素人感たっぷり且つ悪質だったので記事にします。
あくまで被害者を出さないために悪質な手口を共有することが目的であって決して晒し上げる目的ではありませんので担当者や所属会社、それから販売しようとしていた回線の情報に関する詳細は全て伏せます。悪しからず。

具体的には…

テレワーク中の昼休みに彼はやってきました。
「あーあーまたかよ面倒臭いなぁ」そう思いながらも暇だったので応対することに。
彼からの第一声はこんな感じ。
「あなたの家に引いている光ファイバーケーブルは古いので新しい物に引き直させてください」
「今引いている物では200Mbpsまでしか出ませんよ!新しいものを引き直せば1Gbps以上出るようになりますよ!」

これは面白い。私も一応 ITインフラのプロですから 彼が支離滅裂なことを言っているのは一発で見抜きました。

まず外観からは古いケーブルかどうかなんて区別できるわけがありません。それから光ファイバーケーブルの限界が200Mbpsなわけないですし、そもそも光ファイバーケーブルって仮に10年前のものでも性能を使いきっていません。更には家庭に引き込んでいる部分なんて所詮近くの電柱からの数メートルだけなんですよ。たったこれだけ引き直したところでパフォーマンスが上がるわけがありません。というかそもそもNTTはケーブルが折れて接続不可にでもならない限り引き直しなんてしてくれません。
ってなると某ダークファイバー網を利用した回線業者だなってことが分かってしまいます。
※後から彼の所属企業を調べてみましたが案の定某回線業者の代理店でした。回線自体は凄く良い物だと思うけどね…。

この手の勧誘って最初に売り込むサービスを名乗らないと違反になるんじゃなかったでしたっけ?知らない方が聞いたら今引いているNTTの方だと勘違いしてしまいません?法律に詳しい方いらっしゃいましたら教えて下さい。
にしても如何にも今使っているものが駄目でそれを正しい状態にするために新しい線を提供してくれるような言い草…タチが悪すぎます。
「引き直させてください」って・・・。正しくは「お金払って新しい回線引きませんか!?お願いします!!」でしょう。

私が行った対処

長々と相手にするのも面倒なのでサクッと
「あれ?うちの回線契約って1Gbpsなんですよね。古い光ファイバーケーブルだと200Mbpsまでしか出ないんじゃなかったでしたっけ?測ってみます?www」
と返すと「200Mbps以上出ないとは言っていません!家に置いてあるモデムの性能によりますので!!」なんて平気で言い返してくるもんだ。
こりゃとんだ嘘っぱちでございます。最初に言ってることと全く違うじゃないか。最初に新しい光ファイバーケーブルを引き直さないと200Mbps以上出ないって言いましたよね。それにモデムって・・・何年前の話だよ。もう既にADSLの新規申し込みは終了しているはずです。光回線の終端装置はONUってことは業界人ならずとも常識中の常識ですよね。

そして嘘がバレた途端「はいはいもういいですよ帰ります」オーラを出してくるんですね。まあいつも通りの展開です。自分の有利な土俵でしか戦えない人って本当に格好悪い。

余談ですが我が家ではドコモ光を使っています。
ちょっと前までは100Mbps契約でしたがお値段据え置きで1Gbpsに切り替えることを知って即ドコモさんに電話して契約変更いただきました。
そちらの様子も記事にしていますのでドコモ光を使われていて且つ回線速度に不満を感じる方はお時間ある時にでも読んでいただけますと幸甚でございます。
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そしてよく聞かれるのがドコモ光の評判です。物凄く大容量のデータをやり取りされる方や回線速度を再重視するようなネットゲームをやられている方であればもっといい回線があるかもしれませんが、普通にブラウジングしたりYouTube見たり、AmazonプライムビデオやDisney+を見たりするくらいであれば必要十分です。(上の記事に具体的な回線速度も載せています)
もし新規でドコモ光を契約したい場合は素直にドコモショップに行くか、ドコモ製品を取り扱っている家電量販店に行くか、価格コムから申し込むのがおすすめです。訪問販売で加入するメリットは一切ありません。理由は以下にまとめますので引き続き当記事をご覧くださいませ。

もし光の訪問販売を食らってしまった際にやるべきこと

はっきりと門前払いして一生来ないようにしていただくのが一番ですが、もし対面して会話が始まってしまった場合は以下のように対応しましょう。

名刺をもらう

これは絶対です。やましいことがある輩なら絶対に寄越そうとしません。
もし渡してくれない場合は首から掛けてる社員証を撮らせてもらいましょう。まあ、名刺をくれないような方が撮らせてくれることはないでしょうけど…。
今回の方はとっても典型的で 名刺も社員証の撮影もNGでした。「個人情報なんで〜」だそうです。個人情報の定義をご存じなんでしょうかね。顔を出して且つ見える位置に社員証を掛けている時点で個人情報なんてダダ漏れです。この状況で渋るのはさすがに地雷。というか勉強不足ですね。
実は個人情報という物の定義は非常に甘く、個人を特定しうる物が2つ揃えば成立してしまいます。今回だと顔と名前、それから首に掛けた社員証には社名も書かれているのでバッチリです。ここまでしているのに渋るのは何やら物的証拠を残したくないと言っているとしか思えません。
たった2つの要素が揃っただけで個人情報として見なされてしまうということは、顧客の個人情報の取り扱いを遵守する企業であれば真っ先に教育されるとっても基本的なことです。企業のモラルも疑ってしまいます。

担当員の所属企業名と契約させようとしている具体的なサービス名を最初に言わせる

この手の業者って大概NTTだと連想させるような話し方をしてきます。そもそも直接のNTTは待ち構えていれば顧客が寄ってくるような立場なのでコストを掛けてまでこういった訪問販売員を用意する必要なんて無いわけです。回線の話をされたからと言って「NTTの人が来た!」と思い込むことは絶対にやめましょう。
本題に戻りまして、訪問販売員から聞き出すべきは「担当員の所属企業情報」と「契約させようとしているサービス名」の2点です。名刺を要求すると同時に聞き出しましょう。私の経験上、やましいことがある方ならばこの時点で尻尾を巻いて逃げられます。

この手法は光回線の訪問販売だけに限らず、悪徳商法で物品を売りつけられそうなときにも有効な手段です。そういったケースでも最初から物は見せませんからね。
最初からしっかりと見せてもらって、はっきりと「興味ありません」と断るようにしましょう。

もしサービスに惹かれて「契約しよう!」となってもその場では契約しないこと

訪問販売の中でも非常に良いサービスを紹介されることも勿論あります。ただし、絶対に即決しないことを私は強く推奨します。
理由は3つあります。

1) 判断を鈍らせてその場で契約を促すようなマニュアルを用いている

契約する前に1度冷静になってみてください。その契約、本当に必要でしょうか?本当に必要であれば、それよりも前に自分の足で契約しに行っていませんか?
彼らは「今契約してください!」ということに拘ります。その手には乗らないようにしましょう。

2) アフターサポートなんて期待できません

大抵の業者は遠方より足を運んで訪問してきます。契約したらそれっきりになる可能性が非常に高いです。
長く付き合っていくサービスなら尚更、代理店は身近な方が好ましいです。

3) 訪問販売員を通すと中間マージンが発生する

よく考えてみてください。訪問販売員だって給与を貰って働いているはずです。この給与はどこから捻出された物でしょう?
はい、皆さんご存じですね。大元の回線事業者からのインセンティブです。
率直に申し上げると、インターネット経由で直接申し込めばそのインセンティブにあたる部分の金額が申込者本人に返ってくる事が多いです。代表的な経路としては価格コムですね。
「インターネット経由で契約するのは怖い」…という方でも最寄りの家電量販店などに行けばその金額分の商品をプレゼントしてくれたりすることもあります。

…ここからは私の感情込みで。
逆に言えば訪問販売員の方もその収益が給与や評価に繋がっています。上記のような悪質な要素がなく本当に真摯な対応を取られている販売員さんであれば…その限りではないかもしれませんね。ただし即決は危険なので、その場での即決は控えることを強く推奨します。この対応でも販売員さんの心理を突けますから。

まとめ

この手の方々って「家の代表者がいなければ出直します」なんて言ってきますよね。今回は私がしっかりと追い返しておいたので二度と来ることはないでしょう。

今回解説した手法は光回線の販売だけに限らず、物品の販売に対しても応用の効くものだと思います。皆様も悪質な訪問販売にはくれぐれも注意しましょう。
鉄則は「その場で訪問販売には乗るな」「一度冷静に考えろ」です。

【商品レビュー】次世代規格Wi-Fi6対応!NECの新型無線LANルータ WX3000HP 1ヶ月使用レビュー

NECの最新ルータを購入しました。結論から言うと大満足なのですが口コミを見ているとあまり評判がよろしくないようですね…。
私なりの意見をまとめました。是非ご購入の参考にしていただけますと幸いです。

前書き。

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こちらの記事で執筆した通り、自宅の回線速度の契約を100Mbpsから1000Mbpsへと底上げしました。
これまで私は10年ほど前に購入したNECのWR8750Nという無線LANルータを利用していました。インターネット回線自体がボトルネックとなっていたのでルータのスペックが低いことは気にならなかったのですが、回線が速くなると今度はルーターが足を引っ張る形となってしまいました。
そこで買い換えようと調べていたところ、素晴らしいタイミングで最新のルーター WX3000HP が発売されました。出始めで口コミも一切ない状況でしたが、NECなら信頼出来るだろう、ということで人柱覚悟で購入しました。

開封

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外箱。結構派手で目立ちます。

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開けて真っ先に目に入ってくる案内。要するに一部機能はまだ利用できませんよ、ってことらしい。

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最近のルータはNFCやQRコードで楽に接続できるようになっているようですね。敷居が下がってとてもいいと思います。

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内容物。

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設置するとこんな感じ。「デカイ!」と言う口コミが散見されますがNTTから貸与されている白い端末(ONU)と比較するとそこまででもないですね。持ち運ぶものでもないですから、気にする要素じゃないと思います。

レビュー

いい点

接続安定性◎

あまり前評判は良くなかったみたいですが、実際に使ってみると特に不自由は感じませんでした。古い機種からの乗り換えってこともあるかもしれませんが、確実に進歩している製品です。文句なし!

速度◎

純粋に性能がいいです。理論値では2402Mbps出ますからね。当面ボトルネックになることはないでしょう。

そこまで発熱もなし

以前の端末はやたらと発熱していたので正直怖かったです。それでも問題なく10年近く利用できましたが。
今回の製品については、ワット数は少々高めで気になっていましたが発熱は明らかに少ないです。安心して使えます

アンテナが出っ張っていないのでスッキリしている

高強度を謳っている製品ってやたらとアンテナが出ていることが多いですよね。しかしNEC製品についてはそんなことはありません。アンテナ内蔵なので非常にスッキリしています。

悪い点

電波強度に関して過度な期待は…

私の住環境をベースにお話しします。
2階建ての戸建てで、2階の角部屋にルータを設置しています。1階の対角線にある部屋まで大体壁を4枚ほど跨ぐのですが 、強度は半分程度まで落ち込みます。
以前使っていたWR8750Nだと大体2〜3割まで落ち込んでいたので性能アップしていることも事実ですが、「そこまで変わっていないかも・・・」と言うのが正直な印象です。10年近く前の製品から買い替えなんですけどね。

Wi-Fi6に対応している端末がまだ少ない

最新の規格である故にまだまだゲストデバイス側が追いついていません。iPhoneで言うとiPhone11シリーズ以降のみが対応しています。特に残念だったのが私が今年に入って購入した最新のMacBook Pro 16inchもWi-Fi6非対応という事実。ここは大変残念なポイントでした。
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確かにWi-Fi6は魅力的な規格ではありますが、まだまだWi-Fi5でも戦っていけるんじゃないかな、というのが正直な印象です。ルータの価格も半額程度まで抑えられますしね。逆に言えば「長く使いたいからより新しいものを!」と言う方、「俺は新しいものじゃなきゃ嫌なんだ!」と言う方には当製品がぴったりだと思います。

参考までに私が最後まで迷った1世代前のルータはこちらになります。ずーっと価格コムで人気No.1に君臨している、とても実績のある商品です。

中途半端な状態でリリースされた?

開封して真っ先に目に入ってきた紙が気になりました。簡単に言うとWi-Fi中継機能およびWi-Fi子機機能がまだ開放されていないようなんですね。ソフトだけで解決できる問題であればいいのですが、いざ実装しようとなってハードの制約があった場合はどう保証するんでしょうか。
該当機能を使われる方は今は買ってはいけません。私は中継機としても子機としても使う想定はないので問題ありませんでした。

まとめ

結論からすると正統進化していて大満足でした。まだまだ賛否両論ありますが長く使っていける製品だと思います。
それからこれを機にONUから引っ張っているLANケーブルについてもこの機会に新調されることをオススメします。ケーブル1本でも伝送速度って大きく影響受けますからね。とりあえずは[Cat7]と記載されているLANケーブルを選んでおけばOKです。
LANケーブル選択時の注意点ですがくれぐれも安いからと言って[Cat5E]と記載のあるケーブルは買わないように!こちらのケーブルを選んでしまうと100Mbpsまでしか速度が出ません。
私のお勧めはELECOMの『ツメが折れないLANケーブル』です。ずーっと使っていますが本当にツメが折れなくて素晴らしいです。長さのラインナップも豊富ですので、皆さんの利用環境に合わせて適切な長さを選択してください。

以上。皆様の購入の参考になりましたら幸いです。

ドコモ光に変えてから遅いと感じるようになった方必見!たったの2000円だけで回線速度が10倍!?ドコモ光の回線速度を料金据え置きで爆速にする方法を教えます!

最近、ドコモ光も10Gbpsに対応したそうですね。ただしまだまだ都心中の都心のみの対応で、浸透までには時間がかかりそうです。

前書き。

我が家でもかれこれ3年ほど前からドコモ光を利用していますが、ネットや同僚の口コミを聞いても、なかなかいい話を聞かないのが正直なところ。私自身としても「可もなく不可もなく。強いて言うなら遅く感じるかなぁ」といった感じでした。

しかし10Gbps解禁に伴って色々と調べてみると、我が家の契約は本来であれば料金据え置きで一切のデメリット無しに1Gbpsで契約出来るはずが、何故か100Mbpsで契約されていたのです。
恐らく元々契約していたフレッツ光が100Mbps契約だったのでそのまま移行されたのでしょう。知らぬ間にそういう契約で進められていたってことは、私と同じ状態になっている人がたくさんいると思いますね。。
金額が変わらない以上 これは今すぐ契約を変えるべきだ!と契約速度の変更を行いました。結論からすると、一気に爆速になりました!

変更前

※変更前/後共にGoogle提供の回線速度診断を利用しています

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speedtest_before

安定して80Mbps以上出ています。(正直これだけあれば不自由することはないと思いますがね…。)
ルータやウイルス対策等を経由している以上 多少の減衰は想定されますので、我が家に到達した時点ではほぼ最大値の100Mbps出ているのではと推測されます

ONU(PR-S300SE)のステータスはこんな感じ。

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onu_before

WAN速度が明らかなボトルネックになっていることが見て分かると思います

WAN      通信中 (100Mbps 全二重)

変更後

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speedtest_after

ONUのステータスはこんな感じになっています

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onu_after

WAN速度が10倍になりました!!

WAN      通信中 (1Gbps 全二重)

これは素晴らしい。どうして今まで制限を掛けたままだったのか…。
絶対他にも同じように絞られてしまっている方がいるでしょう。フレッツ光を契約している時は契約内容がもっと明瞭だったと思います。
NTTにドコモにプロバイダといったように ネット回線1つに対して複数業者が絡むとこう言う時に面倒臭いですね。

変更手続きについて

さて、前置きはこれくらいにして契約変更の手順を以下に記します。

まず最初に

まずは現時点の契約情報を確認してください
契約書を確認しても良いですし、各家庭に設置されている光終端装置(光回線を契約するとNTTが設置していく白や黒の箱。以降ONUと記載)にログインして WAN速度を確認するのも有効かと思います。
※ONUへのログインについては各家庭環境に依存するかと思いますが、参考までに我が家では http://192.168.1.1 がONUへの接続元になっています

契約変更依頼方法

『ドコモ光サービスセンター(0120-766-156)』に電話して、シンプルに以下を伝えると対応してくれます

ドコモ光の契約速度を100Mbpsから1Gbpsに変更したい

※混雑しているのか、10分くらい待たされてやっと繋がりました。お時間に余裕のある時に掛けられることをお勧めいたします
※契約主ではなく家族の方が電話された場合は、契約主の同意確認を求められます。スムーズに話を進めるために 近くにいる状態での依頼をお勧めいたします

掛かる費用について

私の場合、NTT基地局での遠隔工事のみで問題なかったため請求額は2000円のみでした。理論上の速度が10倍になりましたが、月額費用は一切変わらず据え置きです。

注意点として、NTTより貸与されているONUが古いと宅内工事が必要になる場合もあるとのこと。
私はPR-S300SEという10年以上前より貸与されているONUを利用していますが、それでも宅内工事不要でしたので よほどのことがない限りは遠隔工事だけで済むのではないかと思います
詳細につきましては、手続きの中でコールセンタースタッフの方が遠隔での確認を行ってくれますので そちらの指示に従ってください

最後に

ここで増強できる数値はあくまで『理論値』となり、お住まいの環境によっては私のように大幅に回線速度がアップしない場合もあります。
ただし多少の初期工事費が掛かるのみで月額費用が変わるものではないので、どなた様もお試しいただく価値があると思います。

以上、参考まで。
皆様も快適なインターネットライフを。

その他オススメ記事

元の回線が早くなったら、是非ともルータも見直してみてくださいね。もっと快適になるはずです。
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